2017年 01月 25日
アメリカーナ |
主人公イフェメルはナイジェリア人女性。
留学のために渡米して、初めて自分が「黒人」なのだと知り「人種」を発見。
心折れるような辛い日々を乗り越え、やがて人種問題を扱うブログの書き手として注目を集めるように。
イフェメルの元カレオビンゼはイギリスに渡るも故郷に強制送還されますが、事業に成功し、今は美しい妻と娘と暮らしています。
そんな二人がナイジェリアで再会して・・というラブストーリーが一つの軸になっているのですが、それよりはアメリカ社会における黒人の生き辛さの方が印象に残りました。
今まであまり意識したことなかったけど、黒人のストレートヘアは作られたものなんですね。きつい薬を使って、ダメージを与えて。
自然の髪のままではまともに就職もできないのだそうです。
500頁超の二段組という恐ろしいボリュームで、時々萎えそうになりましたが、ディティールが細やかで読み始めるとクセになるような面白さがありました。
by pohcho
| 2017-01-25 14:52
| 読書
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