2017年 08月 18日
その犬の歩むところ、冬雷 |
ギヴという名の犬が主人公。
雨の夜、セント・ピーターズ・モーテルに現れた、謎多き老犬ギヴ。
父亡き後に同じ名前で呼ばれることになったその息子のギヴ。
何度も何度も困難に出会いながらも、あきらめず、人を信じて生きた犬。
そのまっすぐで善き心に胸を打たれました。
犬を飼ったことはないのですが、やはり人と犬の絆は特別なんだろうなと
いう気持ちになります。
鷹匠の男と姫の伝説がある海沿いの田舎町。
旧家の跡取りとして引き取られた孤児の少年は、義弟の誕生によって居場所を
失います。その義弟が行方不明となり、12年後・・・。
冒頭の謎めいた遺書から始まり、義弟の遺体が発見され、故郷に帰った主人公
が過去を振り返り、最後には驚愕の事実まで。
とても面白く一気に読みましたが、何といっても田舎の町の独特の雰囲気と
主人公の不幸な半生が読み応えがありました。
by pohcho
| 2017-08-18 21:57
| 読書
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